お墓参りをする意味と時期について

お墓とはもともと、ご先祖さまの祈念碑ではなく仏教の教えである「悟りの境地」を形にしているものです。

「お墓をつくる」というのは、「仏様を建立する」という意味です。お墓参りそのものは、「仏様を礼拝する」という意味になります。
ですから、行く時期はいつでもよく、行く人の心によって決めればよいので、その人の都合に合わせれば十分ですが、日常生活が忙しく、先祖への追善供養とか報恩感謝の気持ちを忘れがちになりますので、それを思い出すためにも決まった日に行くようになりました。

一般に行くのは、下記の時期です。まず、命日のお墓参りをします。命日とは、故人が亡くなった日です。一周忌以降は、故人が亡くなった同月同日を祥月命日と呼び、故人をしのんで法要を行いお墓参りをします。次はお盆です。お盆には、故人が1年に1度帰ってくるという信仰があります。故人が、子孫のもとに帰ってくるのを迎えるために、お墓へ迎えに行くという意味から、お盆のお墓参りをするようになりました。そして、春、秋の彼岸です。太陽が真西に沈む彼岸の日に西方浄土を思い出して、ご先祖様を供養する日なのです。

ですから、お墓参り(仏様の礼拝)をする功徳は自分だけにあるのではなく、回向をする事により、ご先祖様の功徳にもなるのです。