納骨堂はお墓とどう違う?

一般的な埋葬方法としては、下層後にお墓に納骨という形になります。ご実家には先祖代々の墓というものがあって、それが踏襲されていくのが従来のシステムになります。しかし、最近ではお墓の代わりに納骨堂に納骨するという埋葬がトレンドになりつつあります。

そもそも、納骨堂は従来のお墓と何が違うのでしょうか。よく例えとして引き合いに出されるのが一軒家と集合住宅です。いわゆる従来のお墓は一軒家に相当します。お墓は墓石よりも土地にお金がかかります。不動産で言うと借地権のようなものです。自分たちで底地権まで持ってお墓を建てているお宅が実際にどれほどあるのか分かりませんが、場所がよければよいほど、お墓に払う永代使用料は高くなります。それに対し、集合住宅とされるのが納骨堂になります。納骨堂とは、一つの土地に複数の部屋を建て、共有スペースを分け合う方式を採用しています。土地を独占することなく、皆で保管スペースを共有し合うので当然ながら費用は安くなるのです。

ただ、納骨堂は都心部でもマンションほど高いということはありません。都心部の納骨堂の方がニーズが高いのです。例えばですが、新宿区は都心部にありますが早稲田納骨堂は東西線の早稲田駅徒歩2分の立地にあって、基本料43万円+年間管理費1万円という安さの納骨堂になります。ただし、安いからこそ期限があります。ずっとこの権利を持たれてしまっては限られた納骨堂という共有スペースにどんどん納骨が増えていってしまいます。大抵の納骨堂が期限を設けているように、こちらの早稲田納骨堂でも33回忌というタイミングで合祀に切り替えるという形態をとっています。また、33回忌を区切りに合祀を望まない方には「家代々の箱」という契約者がいる限り年数の定め無しというシステムも導入しております。

納骨堂に対してはさまざまな考え方がありますが、時代のニーズに合ったものだと思います。遺骨は故人の最後の形であり、保管するのは確かに大切なことですが近くに置いていつでもお参りに行ける形にしておくことが大切なのだと思います。気軽にお参りに行ける交通アクセスの便がいい納骨堂に納めるという形の方が故人をより身近に感じられるのではないでしょうか。